ドールとテンヨー2016 (実演編3)


次は、「魔法のプランジャー」をお見せします。


準備ができました。前回同様、私の前に観客がいると思って見てください。


今回はカードを使います。


ジョーカーを除いた全52枚あります。


もちろん、全てバラバラです。


そして、今回のマジックで最も重要なのが、この棒の付いた吸盤です。どうぞ、手に取って御覧ください。


どこかで見たことありませんか?そうです、トイレが詰まった時に使うアレの小さいやつです。これを使って不思議な現象をお見せしましょう。


まずは、上からカードを4枚取り…

テーブルに並べます。


そして、この吸盤ですが、できることは1つだけです。


カードに押し付けて…


吸盤の力でカードを持ち上げる、これしかできません。


しかし、これを素早く行うことで、不思議な現象が起こります。


では、行きます。カードに吸盤を押し付けて…


持ち上げます。


そのまま素早く隣のカードへ置くと…


なんと、直接吸盤に付いていないカードも持ち上がります。


さらに、隣のカードへ置き…


持ち上げます。


最後、4枚目も…


ハイ!4枚取れました。


もちろん、カードがくっ付いているわけではありません。全てバラバラです。


これは、お客さんに実際にやってもらうことも可能です。しかし、マジシャンがこの吸盤を使うと、さらに不思議な現象を起こすことができます。今から、それをお見せしましょう。


では、そちらの方、5から10の間の数字で、好きな数字を1つ言っていただけますか?


―えーと…「7」で。

7ですか、ラッキー7ですね。


それでは、カードを1枚…


2枚…


と、7枚数えてもいいのですが、この吸盤を使えば一瞬です。


よく御覧ください。吸盤をカードに押し付けて…


ハイ!7枚取りました。


では、数えてみましょう。


ちゃんと、7枚ありますね。


不思議ですねぇ…でも、まだまだこんなのは序の口です。この吸盤を使えば、相手が選んだカードを見つけることもできるのです。


やってみましょう。えーと、そちらの方…


このカードの中ほどから1枚選んでください。


それですか。


表を見てください。ダイヤの3ですね。


では、このカードを裏返して、私のカードの上に置いてください。


ありがとうございます。残りのカードは上に重ねます。


これで、カードの場所が分からなくなりました。


しかし、この吸盤を使えば一瞬で見つけることができます。


行きますよ、よく御覧ください。


吸盤をカードに押し付けて…


えい!素早く持ち上げて隣に置きます。さっきは7枚でしたが、今回は沢山カードが取れました。


そして、残ったカードの一番上のカードを見てみると…


なんと、先ほどあなたが選んだ、ダイヤの3です。


もちろん、カードは全てバラバラです。


これが、カードを見つける不思議な吸盤!『魔法のプランジャー』です。

- 実演編4へ -

[TOP]