ドールとPlayStation 20th Anniversary (後編)


―SCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)は3日、PlayStation生誕20周年を記念して都内でイベントを行った。


―イベントにはグラビアアイドールの沙織(さしき)さおりが登場し、PlayStationの歴史を振り返った。以下、イベントの様子をご覧ください。


―それでは、沙織さん、お願いします。

分かりました。


えー本日、2014年12月3日、プレイステーションは発売から20年を迎えました。そこで本日は、プレイステーション20年の歩みを実機と共に振り返ってみたいと思います。


まずは、すべての始まり「PlayStation」(1994年12月3日発売)です。


プレイステーションが発売される数日前に、セガサターンが発売されたため、どちらを買うか迷った人も多いのではないでしょうか?ちなみに、私は両方買いました。


プレイステーションのメディアはCD-ROMで、本体内部にメモリーなどは搭載されておらず、データのセーブには「メモリーカード」が必要でした。


そして、このメモリーカードが進化し、データのセーブだけではなく、これ自体でミニゲームができるようになったものが…


こちら、「PocketStation」(1999年1月23日発売)です。


プレイステーションと連携する携帯型ゲーム機として期待されていましたが、「どこでもいっしょ」以外、ヒット作に恵まれず、わずか3年で生産中止となりました。


ポケットステーション発売から1年後、すなわち、20世紀最後の年、ついにプレイステーションの人気を不動のものとするゲーム機が発売されます。


それが、こちら、「PlayStation2」(2000年3月4日発売)です。


見てのとおり縦置きができ、初代PSとも互換性があります。そして、何と言っても一番の特徴は、DVD-ROMドライブを搭載している点でしょう。DVDが普及したのはPS2のおかげと言っても過言ではありません。


3年後には、ハードディスクを搭載したDVDレコーダーとしての機能も併せ持つ、「PSX」(2003年12月13日発売)も発売されましたが、あまり売れませんでした。


そして、PS2発売から約3ヵ月後、ひっそりと登場したのが…


こちら、「PS one」(2000年7月7日発売)です。


PS oneは初代PSを小型軽量化したもので、別売りの専用液晶モニターを接続し、テレビなしでゲームを楽しむこともできました。しかし、いまさら初代PSを発売したところで、ほとんど注目されることはありませんでした。


とはいえ、この小型軽量化への挑戦は、後のゲーム機でも、しっかりと受け継がれました。そして、再び小型軽量化に挑戦し、登場したのが…


こちら、「薄型PS2[SHPH-70000系]」(2004年11月3日発売)です。


どうですか、この薄さ!これなら、テレビの傍においても邪魔になりません。


ただ残念ながら、すでにPS2の人気には陰りが見えはじめ、3年後に発売した薄型PS2[SHPH-90000系] を最後に、PS2は約12年間の歴史に幕を下ろすことになります。


ところで、お気づきでしょうか?2004年は今から10年前、すなわち、PlayStation生誕10周年にあたります。そこで、10周年を記念してあるものが発売されました。


それが、こちら、「PlayStation Portable」(2004年12月12日発売)です。


このPSP(1000シリーズ)は、プレイステーション10周年を記念して発売されたもので、これをきっかけに、プレイステーションは据置型と携帯型の2機種で展開していくことになります。


PSPも、これまでと同様に薄型軽量化され、「PSP-2000シリーズ」(2007年9月20日発売)、「PSP-3000シリーズ」(2008年10月16日発売)と進化していきます。


さらに進化は続き、ついには、UMDドライブを省き、ソフトをダウンロード販売のみに限定した「PSP go」(2009年11月1日発売)へと辿り着きます。


しかし、さすがにUMDドライブを省いたのは、やり過ぎでした。その結果、これが最後のPSPとなってしまいました。


ここで、再び据置き機の話に戻りましょう。


薄型PS2発売から2年後の2006年、ついに、あの「名言」が生まれるきっかけとなったゲーム機が発売されます。


それが、『物売るっていうレベレじゃねぇぞ!』でおなじみの、「PlayStation3」(2006年11月11日発売)です。


初期型のPS3はPS2とも互換性があり、HDMI端子やUSB端子、無線LANなど、以降のゲーム機の基礎を築きました。


そして、PS3最大の特徴は、ブルーレイドライブを搭載している点でしょう。フルHD(1920×1080)出力はもちろん、アップデートで3D立体視にも対応しました。


もはや敵なしの状態ですが、PS3はまだ2回も変身を残しています。


まず、最初の変身がこちら、「PS3 CECH-2000シリーズ」(2009年9月発売)です。


初期型PS3以降はPS2との互換性はなくなりましたが、動作の安定性は増しました。


さらに、最終形態がこちら、「PS3 CECH-4000シリーズ」(2012年10月発売)です。


外観だけを見比べると、徐々に弱くなっているように見えますが、そんなことはありません。フリーザや魔人ブウを思い出してください。最終形態は小さく、シンプルな姿です。


形態といえば携帯型はどうなったのでしょうか?PSP goから2年、ついに新たな機種が発売となります。


それが、こちら、「PlayStation VITA」(2011年12月17日発売)です。


PS VITAはPCH-1000シリーズからPCH-2000シリーズへと薄型軽量化され、現在も好評発売中です。


さらに、このPS VITAは携帯ゲーム機にとどまりません。なんと、据置き型も発売されたのです。


それが、こちら、「PlayStation VITA TV」(2013年11月14日発売)です。


ポータブルHDDのように見えますが、これでも立派なゲーム機です。モニターに接続し、PS3のコントローラーを使用して、PS VITAのゲームを大画面でプレイすることができます。ただし、PS VITA TVに対応しているゲームに限ります。


さあ、お待たせしました。初代PSから20年、最新のプレイステーションの登場です。


それが、こちら、「PlayStation4」(2014年2月22日発売)です。


特に説明は必要ないでしょう。20年で、ここまで進化しました。


どうでしたか?プレイステーションの歴史がお分かりいただけたでしょうか?あと、もう少しだけお付き合いください。


プレイステーションは本体と同時にコントローラも進化しています。


これが歴代の「DUALSHOCK(1~4)」です。有線から無線へと変わってはいますが、基本的なデザインは、ほとんど一緒です。それだけ初代の完成度が高かったのでしょう。


コントローラといえば、こんなのも発売されています。


こちら、「チンコン」…失礼、「PlayStation Move モーションコントローラ」(2010年10月21日発売)です。


PS Move モーションコントローラ は、PS3やPS4のカメラと組み合わせて操作するデバイスで、これにより、体感型のゲームが可能になります。


まぁ、ぶっちゃけ、Wiiのマネですね。


それでは、最後に、もう一つ、プレイステーションと関係のあるデバイスを紹介し、終わりにしましょう。


それが、こちら、「nasne」(2012年8月30日発売)です。


nasneは地上、BS、110度CSの3波に対応したデジタルチューナーとハードディスクを内蔵し、ネットワークを介して、PS3、PS4、VITA TVなどのゲーム機、さらには、VAIOやタブレットなど様々な機器で、テレビの視聴や録画を再生できるネットワークストレージです。


以上を持ちまして、プレイステーション20年の歴史に幕を下ろします。

―下ろしませんよ!


なーんてね。私の妄想も入っていますが、大体こんな感じです。発売日はWikipediaを参考にしました。すべて日本での発売日です。
以上、PlayStation 20th Anniversary編でした。

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