ドールとクラシエ (中編)
―クラシエ・ホールディングスは31日、千葉県千葉市美浜区幕張メッセ駐車場特設ステージで謎のイベントを行った。
―イベントにはグラビアアイドールの沙織(さしき)さおりが登場。以下、イベントの様子をご覧ください。
ところで、今日は何のイベントなのですか?あと、なぜ私の衣装は魔女なのでしょう?
―その質問の答えは、我社が販売している商品を知っていれば分かります。ちなみに、沙織さんは、我社がどのような商品を販売しているか、ご存知ですか?
えーと…
実は、よく分かりません。
―まあ、分からなくても無理はありません。「クラシエ」の社名に変更して、まだ7年しか経っていませんから。
―ちなみに、以前の社名は「カネボウ」です。
あっ!それなら知っています。化粧品を販売している会社ですね。
―ええ、化粧品はもちろん、ボディソープの「ナイーブ」や、最近、人気急上昇中の「いち髪」など、ボディケア用品や日用品を多く販売しています。
―そして、これらの日用品の他に医薬品や食品も販売しており、例えば食品で有名なのが…
―こちら、「甘栗むいちゃいました」です。それから、「フリスク」も我社が輸入販売している商品です。
えーっ!?そうだったのですか!
―さらに、カネボウ時代から販売しており、今年発売30周年を迎えた「知育菓子」があるのですが、ご存知ですか?
ちいくがし?…うーん、分かりません。
―それが、こちら「ねるねるねるね」です!
ええーっ!?これもクラシエさんの商品だったのですか!
―その通りです。
―「ねるねるねるね」は、作りながら、遊びながら、楽しみながら自然と成長に必要な力が身についていくお菓子ということで、「知育菓子」と名付けました。ということで、本日のイベントは「ねるねるねるね」発売30周年記念イベントです。
なるほど。それで、私の衣装は魔女だったのですね。
―ええ、「ねるねるねるね」といえば、魔女の姿したおばあさんが登場するCMが有名ですからね。沙織さんにも魔女の姿で「ねるねるねるね」を作っていただきます。
分かりました。では、早速作りましょう!
―ちょっと待ってください!
何ですか?
―まさか、ご自身の分だけ作る気じゃないでしょうね?
もちろん、自分の分だけですけど…
―沙織さん、せっかく会場に大勢のお客様が集まってくれたのですから、この会場にいる人、全員分を作って差し上げましょうよ!
えっ!?私が作るのですか?
―もちろんです。「ねるねるねるね」なら、いくらでも用意してありますので。
おおーっ!
―では、とりあえず、10人分作りましょうか。
分かりました。
―さらに、「容器」「スプーン」と「1ばんめ」「2ばんめ」「3ばんめ」の袋がありますので、取り分けてください。
10人分とはいえ、作るのが結構大変そうですね。腕が痛くなりそうです。
―ご心配なく!
―そう言うと思いまして、「秘密兵器」を用意してあります。
秘密兵器?