ドールと「さおりんのへや」 その2


「なんてこった…7月7日は「さおりんのへや」のさおりんの誕生日じゃないか!」

『なんだって!早速おっぱい…じゃなかった、お祝いに行かないと!』

「あぁ、そうだな。」


「よし!行くぞキュゥべえ君!」

『うん!』


どこに行くって?

「ギャー!出たな進撃の巨人形!」

誰がだ!


「たのむ、この通りだ。俺たちは、たださおりんにたった一言おめでとうと言いたいだけなんだ。」

『そうだよ、決しておっぱいを見せてもらったり、下着を借りに行くわけじゃないよ!』


…わかった、今回だけ特別に許可してあげる。

「本当か?」


「(やったぜ!)」


「よし!お嬢さんの許可も貰ったし、行くぞキュゥべえ君!」

『うん!』


「…で?どうやって行くんだ?」

『…。』


そんなことだろうと思った。私に任せて!


テテテテッテテー!「どこでもドア!」

「おぉー!それはドラえもんのひみつ道具じゃないか!って、小っさ!」

小さくても機能は同じだよ。


『何だい、それは?』

このドアを通り抜けるだけで、どこでも好きな場所に行ける魔法のドアだよ。


『魔法だって!…でも、ちょっと待ってよ。そのサイズじゃ僕は通れないよ。』

大丈夫!


テテテテッテテー!「スモールライト!」

『あ!それは知ってる。小さくするライトだね。』


えい!ピカーーーー。


「おぉー!キュゥべえ君が小さくなった。」


「よし!待ってろ、さおりん、今いくぜ!」

二人とも、さおりんさんに迷惑かけちゃダメだからね!


「あぁ、分かってる!」


パタン。












「よし!着いたぞ。来てしまえばこっちのもんだ。」


「って、どこだここは?」

『どう見ても、さおりんのへやじゃないね。』


「どうやら間違って別の場所に来てしまったようだな。いったん戻るぞキュゥべえ君。」

『大変だー!ウッディ!』


「どうした?」

『ドアが無いよ!』


「なにーーーーー!!」


「…しまった、ハメられたーーー!!」












ゴゴゴゴ…


ゴゴゴゴゴゴゴゴ…


計画通り!(ニヤッ)

- 完 -

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