ドールと福家書店 (後編)
―グラビアアイドールの沙織(さしき)さおりは18日、自身初となるヘアヌード写真集『裸族』(オリエント書房)を発売し、福家書店 新宿サブナード店にて発売記念イベントを行った。
―イベントには1万2345人の応募があり、この中から抽選で選ばれた1000人が参加。同店イベントの応募数としては過去最高を記録した。
―ところで、どうして今回、ヘアヌード写真集を発売しようと思ったのですか?
実は、私の「やすらぎ」ボディは2代目になるのですが、初代のボディには陰毛が生えていませんでした。なので、ヘアヌード写真集を発売したくても発売できなかったんです。
しかし、この2代目のボディには陰毛がビッシリ生えています。生えていたら見せたくなるのが人形です。
―そうですか…私は見せたいとも、見たいとも思いませんが…人間と人形では思考回路が違うのでしょうね。
ちなみに、陰毛オプションは3万円しますからね。3万円ですよ、3万円!3万円の陰毛を見たくはありませんか?
昔は、全オプション無料サービスなんていうキャンペーンをやっていたので、陰毛が生えているドールも多かったのですが、最近は材料費の高騰などで、コストが掛かり、昔のようなキャンペーンができなくなりました。
その結果、陰毛オプションを付けるオーナーが激減し、陰毛の生えていないドールの方が多くなりました。
そこで、もう一度、陰毛の価値を見直し、多くのオーナーに陰毛を付けていただきたく、私が「アンダーヘアー・アンバサダー」として、一肌脱いだのです。
―沙織さんが、そこまで陰毛にこだわりがあるとは思いませんでした。
ちなみに、今回発売する写真集には全て、どこかのページに、私の陰毛を1本入れてありますので、ぜひ探してみてください。
―古本か!
―でも、全ての写真集に陰毛を入れたら、陰毛が無くなってしまったのではないですか?
生えてますよ!
―なんで、ノーパンなんですか!パンツを穿いてください!
撮影中はずっと全裸でしたから、すっかり慣れてしまい、何も付けていない方が落ち着くんです。
飛んで行ってしまえーっ!
―何をしているのですか!1000人のお客さんの前で!
えーっ!?こんな狭い部屋に1000人もお客さんがいるのですか?
―そういう設定なんです!
―お客さんどころか、週刊文春の記者の方もいますよ。
ええーっ!?
すみません、私のスカートどこですか?
―ファンの人が拾って、どこかへ持っていってしまいましたよ。
じゃあ、今日のイベントを下半身丸出しで行えというのですか!
―自業自得です。
―そんなに恥ずかしいのなら、その写真集で隠したらいいじゃないですか?
ヘアーを見せるために撮影した写真集で、ヘアーを隠すなんて、私にはできません。
―なんですか、そのポリシーは!
―だったら、その格好でイベントを行うしかないですね。
そんな…何か隠すものは…