ドールと番外編 (その14)


ある朝、目が覚めたら…


ウッディが2人になっていた…。


「偽物め!俺が本物のウッディだ!」

「いや、俺が本物だ!」


「ん?ちょっと待て、帽子に何か書いてあるぞ?」


「本当だ!これは…『2』か?」


「俺の帽子には『3』って書いてある……ん?この数字、どこかで…」


「そうだ!俺が出演したトイストーリー『3』の数字と同じだ!」

「そう言われれば、俺が出演したトイストーリー『2』もこんな数字だった…」


「この数字は『トイストーリー』の出演番号だ!つまり、俺たちは、映画が作られるたびに新しく作られているんだ!」

「なんだってー!?じゃあ、ウッディは1人じゃないってことか?」


「ん?ちょっと待てよ…『2』と『3』がいるということは…」


「お前たち、何を騒いでいるんだ?」

「!?」
「!?」


「おまえは、初代トイストーリーのウッディ!」


「ああ、いかにも、俺がトイストーリー『1』のウッディだ!」 


「そして、こいつが…」


「トイストーリー『4』のウッディだ!」

「なにーっ!4人目だと!?」


「いや、ちょっと待て、そのウッディ、色がおかしくないか?」


「ああ、トイストーリー4は、まだ完成していないからな。映画が完成すれば、こいつも俺たちと同じ色になるはずだ。」

「そうなのか…」


「しかし、驚いたな、まさか、ウッディが4人もいるなんて…」

「なーに、驚くことはない。昔からよく言うだろ…」


「部屋でウッディを見かけたら、少なくとも4人はいると思え、ってな!」

ゴキブリか!


しまった、思わずつっこんでしまった…

「!?」


「うわぁぁぁ…人間じゃないか!お前たち、『借りぐらしのアリウッディ』の掟を忘れたのか!人間に姿を見られたら、すぐにここから出ていかなければならないんだぞ!」


「落ち着け!このお嬢さんは人間じゃない、人形だ!」

「えっ!?人形?」


「なんだ、同類か…脅かしやがって…」


「仮に人間だったとしても、俺たちウッディが4人もいるんだ、人間の1人や2人、どうにでもなる!」


「そうさ!俺たち4人が力を合わせれば、この世で出来ないことは何もない!」


「その通り!俺たちなら何でも出来る、何でもやれる!そう、例えば…」


「このお嬢さんのパンツを脱がすこともな!」

!?


「グヘヘヘ…」
「フヒヒヒ…」
「ウヒャヒャヒャ…」


無理よ!ウッディが何人集まろうとも、私のパンツを脱がすことはできないわ!

「何だと!?」
「なぜ、そう言い切れる!」


これを見なさい!ガバッ!

「な、なにぃー!!!」
「ノーパン…だと…!?」


「これでは、パンツを脱がせられないィィィィィッ!!!」


「落ち着け、お前たち!パンツをはいていないのなら…」


「はかせて脱がせばいい!」

「天才か!」


「そうと決まれば、まずは、パンツをはかせるんだー!」

「おぉー!」
「おぉー!」
「おぉー!」


「……。」
「……。」
「……。」
「……。」


「しまった―!そもそも、はかせるパンツを持っていなかったー!」


「…完敗だ。」


「パンツを脱がそうと言い出したのは俺だ。俺はどうなってもいい。だから、他の3人は見逃してくれ。」

…分かった。


それじゃあ…

「くっ…ここまでか…」


スーッ!

「こ、これは!?」


これで、パンツを買いなさい。

「えっ!?いいのか?」

もちろん。


「いや、ダメだ。これは受け取れない…タダでこんな大金を貰ったら、国税局に目を付けられてしまう…」


「そもそも、この金は何だ?なぜ、お嬢さんがこんな大金を持っているんだ?」


これは、記事を一つ作るたびに支払われる出演料「10円」を、使わずに貯金しておいたお金よ!

「えっ!?ということは…」


そう、つまり、今回の記事が「500」個目の記事になるのです!

「なんだってー!」


めでたい!






ということで、ついに、ナンバリングしてある記事が「500」に到達いたしました。よくここまで続いたなぁ…と思います。


次は、3周年を目指して頑張ります。では!

- 祝 -

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