ドールと番外編 (その10)


「やった!ついに完成だ!」


「一粒食べれば、瞬く間に体が女性へと変化する、その名も『女体化飴』の完成だ!」


「お嬢さんの細胞をベースに作ったこの飴があれば、あんなことやこんなことを…」


「ぐへへへへ…」


ひょい!

「!?」


へぇー…この飴がねぇ…

「か、返せ!」


「言っておくが、お嬢さんがその飴を食べても何の変化も起きないからな!」

ふーん。


じゃあ捨てる。

「ま、待て!その飴を作るために、一体どれだけの時間と費用が掛かったと思っているんだ!」


ポイッ!

「あぁぁぁ…って、ん!?」


あれ?ダンボー居たの?

「飴がダンボーの口に!?」


「ダンボー!その飴を食べるんじゃない!すぐにこっちへ…」


パクッ!

「うわぁぁぁぁ…食いやがった!」


ガタガタガタガタ…

ダンボー!大丈夫!


「もう手遅れだ…始まるぞ!女体化が!」


そ…そんな…こんなことって…


ダンボーが…


ダンボーの体が…


女体化…


したーーー!って、体だけかい!


キモイわ!


「仕方ないだろ!顔のことまでは考えていなかったんだ!」


「でも、こうなったら仕方がない…」


「ダンボーで我慢するか…ぐへへへ…」


やめろ!


カァァァァァァ…


照れるな!

- おわり -

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