ドールと「やすらぎ」


「待たせたな!」

ウッディ警部、お待ちしておりました。

「で、状況は?」


殺害されたのは、このアパートに住む20代の女性。争った跡はなく、室内も荒らされた形跡はありません。


被害者は首を切断されており、昨夜の午前1時ごろ悲鳴が聞こえたと隣の住人が証言しています。

「首を?…猟奇殺人か…。」


なお、駆けつけた警察官によると、部屋には鍵がかかっており、このアパートの大家から合い鍵を借りて中に入ったとのことです。

「おまけに密室殺人か…。」


「よし、状況は分かった。とりあえず、現場に案内してくれ。」

はい、分かりました。





ドーーーーン!!!

こちらです。


「裸足だな。」

おそらく、寝ていたところを襲われたのではないでしょうか。


「この腹は、まさか…。」

気が付きましたか…どうやら被害者は妊娠していたようです。

「なんてこった…。」


「こ、これは!?」


何をしているのですか!ウッディ警部!


「心臓の音が聞こえたような気がしたのだが…気のせいか。」

当たり前ですよ!首を切断されているのですよ!


「ところで、その切断された首は見つかったのか?」

いいえ、まだ見つかっておりません。

「そうか。」


「ん?指の間に何か挟まっているぞ。」


何でしょうか、これは?


「そうか!そういうことだったのか!」

何か分かったのですか、ウッディ警部!


「あぁ、謎はすべて解けた!」


「犯人は、この中にいる!」

えー!?この中って…私とウッディ警部しかいませんよ。


「犯人は…」


「あいつだ!」

えっ!?


何か変なのいたーーー!!!

「捕まえろ!」

はい!


ギャー!!ウッディ警部!腕がー!


「これを使え!」

はい!


ピカーーーー!!!


よし、捕まえた!

「良くやった!こっちへ!」


「話は署でゆっくり聞かせてもらうからな!」


―こうして、事件は幕を下ろした。

って、なんだよこれ!


ということで、オリエント工業の新製品「やすらぎ」を買いました。話が長くなってしまったので詳細は次回。

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