ドールとヤマザキ春のパンまつり (後編)
―山崎パンは5日、『ヤマザキ春のパンまつり 2014』を開催すると発表し、都内でイベントを開いた。
―『ヤマザキ春のパンまつり』は今年で33回目を迎え、『花王ヘアケア祭り』『東映まんが祭り』と並び、日本三大祭りの一つである。
―この祭りの最大の特徴は、商品に付いているポイントを一定数集めると、毎年違うデザインの「白いお皿」がもらえるというもので、驚くべきことに、その総出荷枚数は4億枚をはるかに超える。
―イベントには『ヤマザキ春のパンまつり 2014』イメージキャラクターに選ばれた、沙織(さしき)さおりが登場した。実は、何を隠そう、過去30年以上もプレゼント用の景品を選んでいたのは、この沙織さおりである。
―イベントでは今年のプレゼント用景品についても語っている。以下、イベントの様子をご覧ください。
―聞くところによると、今まで『ヤマザキ春のパンまつり』のプレゼント用景品を選んでいたのは沙織さんだということですが、本当ですか?
はい、本当です。
―それは知りませんでした。ちなみに、まだ今年のプレゼント用景品を見ていないのですが、やっぱり今年も「白いお皿」ですか?
さあ、どうでしょうねぇ…
―えっ?違うのですか?もったいぶらずに教えてくださいよ!
分かりました。では、特別にお見せしましょう。
『ヤマザキ春のパンまつり 2014』今年のプレゼント用景品は…
こちら、「白いカレー皿」です。
―やっぱり、皿じゃないですか!期待して損した。
やっぱりって何ですか!毎年毎年、デザインや大きさが同じにならないように一生懸命選んでいるんですよ!
―申し訳ありません。
まったく…白い皿ばかり選ばされるこちらの身にもなってくださいよ。
―え?沙織さんが選んでいるんですよね?
そうなんですけど、いろいろと事情が…おっと失礼、このお皿、裏表が逆でした。
何を言っているのですか?こんな小さな便器があるわけないじゃないですか。
―見た目がですよ!
そんな事言ったってしょうがないじゃないですか。もう、この世に存在する「白いお皿」は全て出し尽くしてしまったのですから…。
―いやいや、まだいくらでもあるでしょ!すぐに別のお皿と交換してください!そんなお皿をもらっても誰も喜びませんよ!
そんな事を言っていいのですか?あまり私を怒らせると、このカレーパンの中身を、このお皿の中ににぶちまけますよ!
―そ、それだけはやめてください。
どうしても、このお皿が気に入らないのなら、今年の『ヤマザキ春のパンまつり』は中止しましょう。
代わりに『ヤマザキ夏のベンまつり』を開催します。
―やめて!
では、『ヤマザキ秋のフンまつり』を…
―同じやん!
では、『ヤマザキ冬のウンまつり』を…
―もういい。好きにして。
なーんてね。全部ウソです。
以上、ヤマザキ春のパンまつり編でした。