ドールとサッカー日本代表 (中編)
―放送席、見事勝ち点3、そしてハットトリックを決めた、キャプテンの沙織(さしき)さおり選手にお越し頂きました。まずは、おめでとうございます。
ありがとうございます。
―それでは、早速ハットトリックについてお聞きしたいのですが、まず1点目、前半わずか2分でした。長友選手のスルーパスに、うまく合わせましたね。
そうですね。練習で何度も確認したところなので、完璧でした。
―そして、2点目、前半36分でした。長友選手の左サイドの折り返しからDFをかわしてのシュート。
そうですね。落ち着いてプレイできました。
―そして、3点目、エンドが変わって後半10分でした。長友選手のコーナーキックに頭で合わせました。
そうですね。って長友選手のアシストばっかりですね。
―そして、4点目、後半18分でした。再三アシストをしてくれた長友選手が、相手選手4人をドリブルでかわし、必死に放ったシュートが、見事左足に当たってゴールしました。
ほんと、すみません。偶然当たってしまいました。
―そして、7点目、後半30分でした。フリーキックを直接ゴールにねじ込みました。
えっ!?な、なな…そ、そうですね。狙い通りです。
―そして、8点目、後半37分でした。ドリブルで持ち込んでのシュート。
そうですね。ところで私、何点取りましたっけ?
―そして、9点目、後半42分でした。コーナーキックからの見事なスキンヘッド。
なんかシュート名みたいに言ってますけど、ヘディングした時にウィッグが取れただけですから。
―そして、最後10点目、後半45分でした。30mの超ロングシュート。
そうですね。大量得点で相手チームは完全に戦意喪失してましたから、狙ってみました。
―以上、60対59で見事日本を勝利に導いた立役者、沙織さおり選手にお越し頂きました。放送席お返しします。
何の試合だ!