ドールと番外編 (その9)


「一体何なんだこれは?生き物なのか…?食べ物なのか…?」

『見たことない物体だね。』


みんな集まってどうしたの?

「あ!お嬢さん!変なものを見つけたんで、何なのか調べていたんだ。」

変なもの?


「これだ!」

!?

「お嬢さん何か知らないか?」


さ、さあ…。

「そうか、お嬢さんでも知らないのか。」


そんなことより、せっかくみんな集まったんだからトランプでもしようよ!

「悪いが今はこれが何なのか調べる方が先だ!トランプなら一人でやってくれ!」


…。

『あっ!見て、ウッディ!裏にボタンみたいなのが付いてるよ!』

「おっ!本当だ!」


「押してみるか…。」

あっ…ダメ。

”ポチッ”


ブーーーーーーン!

「うわあぁぁぁぁぁ!!みんな離れろー!」


「こ、こいつ…動くぞ!」

『ウッディ、早く止めてよ!』

「分かってる!でも、どうやったら止まるんだ?」


マイナスって書いてあるボタンを長押ししてみて。

「マイナス…これか?…おっ!止まった!」


「お嬢さん、よくわかったな!」

か、勘よ!勘!

「勘か…それにしては、やけに具体的だな。」


そ、そんなことより、みんなそろそろ寝る時間だよ!あとは私が調べておくから、みんなは、もう寝なさい!

「お!もうこんな時間か!…そうだな、今日はこれぐらいにしておくか…。」


「じゃあ、お嬢さん、あとは任せたぜ!」

『おやすみー!』

お、おやすみ…。


ふぅ…危ない危ない。ベッドの下に隠しておいたのに…隠し場所変えなきゃ。


…そういえば、まだ一度も使ってなかったな…。
ちょっとだけ…。


ブーーーーーーン。
ん…んぁ…。


「いやー、お嬢さん、帽子を忘れてしまっ…」


「たん…だが…。」


あっ!


「…。」


「!」


「みんなー!聞いてくれー!」

ちょっと待って!ウッディー!

- 終わった…_| ̄|○ -

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