ドールと番外編 (その8)
「オゥ！お嬢さん、俺に何か用か？」
あっ！ウッディ、今日はバレンタインだからチョコあげようと思って。
「えっ！？お嬢さん、まさか俺のことを…」
「…って、チロルチョコじゃねーか！そんなことだろうと思ったぜ！でも、ありがたく頂いておくぜ！」
あれ？ダンボーどうしたの？えっ？ダンボーもチロルチョコが欲しいって？
…しょうがないなー、1個だけだよ。
はい、チロルチョコ。
「！？」
「おい！何だそれは？俺のと大きさが違うじゃねーか！」
えっ？…同じだよー。
「同じじゃねーよ！遠近法を使うな！」
うーん…じゃあ、ウッディにはチュッパチャップスもあげるから、これで文句ないでしょ！
「チュッパチャップスか…まぁ、とりあえず今回はこれで勘弁してやるぜ。」
ん？ダンボーどうしたの？えっ？ダンボーもチュッパチャップスが欲しいって？
…しょうがないなー、1本だけだよ。
はい、チュッパチャップス。
「！？」
「ちょっと待てー！！！何だ、そのデカさは？チュッパできねーよ！チュッパ！」
えっ？…同じだよー。
「同じじゃねーよ！だから、遠近法を使うな！」
うーん…じゃあ、ウッディにはうまい棒もあげるから、これで文句ないでしょ！
「うまい棒か…なんか納得いかないが、とりあえず今回はこれで勘弁してやるぜ。」
ん？ダンボーどうしたの？えっ？ダンボーもうまい棒が欲しいって？
…しょうがないなー、1本だけだよ。
はい、うまい棒。
「でけぇー！棒ってレベルじゃねーぞ！」
えっ？…同じだよー。
「同じじゃねーよ！だから、遠近法を使うなって言ってんだろーが！」
「つーか、さっきから何だ！ダンボーばっかり、ひいきしやがって！」
ひいきなんかしてないよ。そんなこと言うなら、お金あげるから自分で買ってきなさい！
「えっ！？お金くれるの？」
ただし、お菓子は500円までだからね！
「OK」
ところで、ウッディは小さいのより大きいのが欲しいんだよね？
「当たり前だろ！デカい方がいいに決まってる！」
そう、わかった。
はい、大きい500円玉！
「やったぜ！これだけ大きな500円玉なら、ダンボーよりもっと大きなお菓子が買えるぜ！！」
「…って、偽物じゃねーか！！！」
ベシッ！
…。
「…。」