ドールと「さおりんのへや」


よし!送信っと。

『何をしているんだい?』


あっ、キュゥべえ、「さおりんのへや」にコメントを書いていたんだよ。

『さおりんのへや?』

そう、私と同じ沙織さんがいるお部屋だよ。


『こ、これは!?…大きい。』

何が?

『キミと同じだって?大きさが全然違うじゃないか!』

だから何が?


『僕はここを出て、さおりんのへやに行くよ!』

待て待て!出て行ってくれるのはうれしいけど、さおりんさんに迷惑がかかるから、それに、さおりんさんにはもう「彼」がいるから。


『彼?…大丈夫、僕が始末するから!』

こらこら!ベシッ!


「おい!二人とも何騒いでんだ?」

あっ!ウッディ!キュゥべえが「さおりんのへや」に行くっていってきかないの!ウッディからも何か言ってやって。

「さおりんのへや?」


ココだよ。

「こ、これは!?…キュゥべえ君!」


「共に行こう!」

おい!

「(こんなセクシーな下着がこの世に存在したなんて…これは、ぜひ借りに行かなければ…)」


「お嬢さん、今まで世話になったな。俺たちは、さおりんのへやに行くぜ!」

ちょっと待て!


どうしても行くっていうのなら、私を倒してから行きなさい!!!


「ぐぬぬ…仕方ない、いずれ決着を着けなければ、と思っていたところだ。よし!行くぞ、キュゥべえ君!」

『うん!』


「うおぉぉぉぉぉ!!!」


―俺たちの戦いはこれからだ!




―御愛読ありがとうございました。

- 完 -

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