ドールとゼクシィ (後編)
―株式会社リクルートホールディングスは14日、同社が発行している結婚情報雑誌「ゼクシィ」の新CMガールに、グラビアアイドールの沙織(さしき)さおりを起用すると発表し、都内で会見を開いた。
―ゼクシィのCMガールは、2001年の加賀美セイラに始まり、加藤ローサ、倉科カナなど多くのヒロインを輩出。特に、2014年から現在までCMガールを務める広瀬すずは、結婚年齢に達しない15歳でのCM起用が話題を呼び、現在人気急上昇中だ。
―会見には、ウエディングドレスを着た沙織さおりが登場。以下、会見の様子をご覧ください。
―早速ですが、沙織さんは「ゼクシィ」を読んだことがありますか？
申し訳ありません。実は、一度も読んだことがありません。
―正直ですね。
―では、いずれ必要となるときのために、「ゼクシィ」がどのような雑誌か、簡単に説明しましょう。
―「ゼクシィ」は、結婚式場や二次会などの会場探しから、結婚指輪、新生活に至るまで、様々なブライダルに関する情報が掲載されている「ブライダル情報雑誌」で、各地域に密着した情報を提供するために、首都圏版の他、18の地域版に分かれて販売されています。
―さらに、ブライダルに関する情報だけでなく、毎号様々な付録が付いているのも特徴です。
―例えば、沙織さんのお手元にある雑誌には、年間最多となる8点の付録が付いています。結婚する予定が無くても、付録を目当てに購入される方も結構いらっしゃいます。
そうですか。
ん！？これは…！？
―どうしました？何か気になるものでもありましたか？
これって「婚姻届」ですか？
―ええ、それも付録の一つで、「破れないピンクの婚姻届」です。
なるほど、これが「婚姻届」ですか！初めて見ました。
あれ…？
―どうかしましたか？
これって本物ですか？
―もちろん、実際に使用できる本物の「婚姻届」ですよ。
いや、でも、この「婚姻届」には、相手の名前を書く欄が一つしかないじゃないですか？
―何か問題でも？
相手の名前を1人しか書けなかったら、元モーニング娘。の矢口真里さんや元NHK気象キャスターの岡村真美子さんが困るじゃないですか！
―困りませんよ！
特に、「7時28分の妹」と呼ばれている岡村真美子さんは、最低でも4人は名前を書く欄が必要ですよね。
―沙織さん！それ以上言うと、今回の記事は無かったことになりますよ！
ちなみに、岡村真美子さんには、もう一つニックネームがありまして…
―もういいです！話題を変えましょう。
―ところで、先ほどから気になっているのですが、沙織さん、左手の薬指に指輪をはめていますよね。それって、まさか…
気が付きましたか…
ええ、そうです。あなたのご想像通り、この指輪は…
「魔法の指輪」です。
―違ったーーーっ！！！
この指輪には魔力が宿っており、右手でこの指輪を3回こすると、なんと「魔法少女」に変身することができるのです！
―ふーん…
何ですか！その興味なさそうな反応は！もっと驚いてください！
―そう言われましても…
もしよかったら、今この場で変身して見せましょうか？
―いいえ、結構です。
なぜですか！変身させてくださいよ！
―だって、面倒くさいじゃないですか。せっかくウエディングドレスを着たのに、また別の衣装に着替えるなんて…
着替えじゃありません！変身です！一瞬で終わります。
―そうですか…じゃあ、好きにしてください。
分かりました。では…
変身！とう！
よいしょっと…
―着替えてるじゃないですか！
ふぅ…
変身完了です！
―あのー…沙織さん…
―それのどこが「魔法少女」なのですか？単に、かわいい服を着ただけじゃないですか。それに、何ですか、その変な棒は？
これは「指示棒」です。
―指示棒？
こちらをご覧ください。これはNHKの天気予報です。
拡大してみましょう。今夜は晴れですね。
この晴れマークに、この指示棒が重なると…
何ということでしょう！まるで魔法少女のステッキに見えるじゃありませんか！
―もしや、これは…
ええ、これが「魔法少女」岡村真美子です！
―まだ、この話続いてたーーーっ！！！
魔法少女「まみこ☆マギカ」です。マミさんと呼んでください。
ちなみに、巴マミと同様、首を切られました…。
―もうやめて！彼女の魔力はゼロよ！
なーんてね。全部ウソです。
以上、ゼクシィ編でした。